キャンプに役立つポータブル電源。
夏に、家庭用エアコンのテストをしましたが、大容量のタイプだと大きな電力を使う家電も使えることがわかりました。
今回はエアコンを暖房でテスト。
普段使いでポータブル電源を使って稼働することはまずないですが、災害時など予期せぬ停電の時には役立つはず。
完全なテストはできませんでしたが、夏より燃費が悪そうだという傾向は掴めました。(また真冬にテストします)
目的は防災対策
東日本大震災の記憶は、10年以上経った今でも忘れられません。
東京はそれほどの人的被害はありませんでしたが(それでもお亡くなりになられた方がいました)、電力不足が深刻になりました。
計画停電で一日数時間電気が止まったり、電車が運休になったり。
三陸の大惨事とは比べ物になりません。
ただ、普段当たり前のように電気の恩恵を受けていた私たちにとって、「電気が使えない不便さ」はすごく身近で困った問題でした。
インフラが止まり色々困るわけですが、暖房もその一つ。
石油ストーブは動きますが、ガスファンヒーターはガスと電気を使いますし、エアコンは電気をたくさん使います。
石油ファンヒーターも電気は使いますね。
ポータブル電源をソーラー発電するだけで暖房が賄えるとは思いませんが、計画停電を想定して、計画停電の間だけでも暖が取れないかと思いました。
Jackery 1500(PTB151)とは
Jackeryのポータブル電源の中で一番容量が大きいモデルがJackery 1500。
現在はマイナーチェンジでPTB152が販売されていますが、私のはPTB151。
定格容量は約1,500Wh、1800Wまでの家電製品が使えるので、家庭用エアコンも大丈夫です。
今まで家電製品で実験をしてみたり、
前述の通り夏の家庭用エアコンを稼働させてみました。
前置きはこのくらいにして、実験開始です。
テストするエアコン
最近購入した2021年式の富士通ゼネラル製AS-R221L-W。6畳用です。
暖房能力:2.5kW
暖房時消費電力:555W
実験は25℃設定で行います。
これが何時間動くのでしょうか?
実験開始(8:00 / 外気温7.1℃ / 99%)
8:00、実験開始です。
寒い朝。エアコンなしでは部屋にいられません。
外気温は7.1℃からのスタートです。
スタート時の残量は99%です。(満タンですが、100%の表示が出ませんでした)
開始5分ほどで温風を吹き出しますが、1011Wの表示で5%も減っています。
このペースだと1.4時間しか保たないのですが、暖まったら消費電力は落ち着くでしょう。
30分経過(8:30 / 外気温8.5℃ / 77%)
8:30、30分経過しました。残量は77%。前回からの時間、1分あたり0.73%減。
写真を撮ったタイミングは部屋が暖まって一呼吸しているところですが、ここまで大電力で一気に温めたのでかなり電気を食いました。
ポータブル電源もファンが回りっぱなしで音がうるさかったですね。
この辺りはまだまだ改善の余地があると思います。
1時間00分経過(9:00 / 外気温9.3℃ / 64%)
1時間経過しました。残量は64%。前回からの時間、1分あたり0.43%減。
まだまだ外は寒いです。
外が寒いので室温を維持するのにそこそこ電力を食うようで、残り時間4.3時間と出ています。
実際の冬場の巡航電費はこのくらいか、これ以下でしょうね。
2時間00分経過(10:00 / 外気温11.9℃ / 53%)
2時間00分経過しました。残量は53%。前回からの時間、1分あたり0.18%減。
だいぶ気温が上がってきました。
エアコンも省電力で室温を維持できているようなので、電力の減りは少ないです。
エアコンで一定の温度が保たれているのですごく快適ですね。
こんなに省電力なら、我慢せずに積極的に使っていきたいです。
3時間00分経過(11:00 / 外気温14.1℃ / 42%)
3時間00分経過しました。残量は42%。前回からの時間、1分あたり0.18%減。
正直、エアコン切ってもいいくらい暖かくなってきました。
4時間00分経過(12:00 / 外気温16.1℃ / 34%)
4時間経過しました。残量は34%。前回からの時間、1分あたり0.13%減。
もう室温の維持くらいしかしていないように見えますが、逆に考えるとそれでも毎時8%くらいは減るんですね。
実験終了- 4時間30分経過(12:30 / 外気温16.5℃ / 30%)
4時間30分経過しました。残量は30%。前回からの時間、1分あたり0.13%減。
気温は上がる一方で、とはいえ夕方まで持ちそうもないので、ここで実験終了。
このままやったら、16時くらいに切れたのではないかと予想します。
結果発表
結果をまとめます。
300分間使用して、累計電費は0.23%/分でした。
10時以降は暖かくなってきたので、あんまり参考にはなりませんね。
気温 | 残量 | 区間電費 | 累計電費 | |
開始(8:00) | 7.1℃ | 99% | – | – |
30分(8:30) | 8.5℃ | 77% | 0.73%/分 | 0.73%/分 |
60分(9:00) | 9.3℃ | 64% | 0.43%/分 | 0.58%/分 |
120分(10:00) | 11.9℃ | 53% | 0.18%/分 | 0.38%/分 |
180分(11:00) | 14.1℃ | 42% | 0.18%/分 | 0.32%/分 |
240分(12:00) | 16.1℃ | 34% | 0.13%/分 | 0.27%/分 |
300分(12:30) | 16.5℃ | 30% | 0.13%/分 | 0.23%/分 |
考察〜一日中10℃を切る場合は3時間半の稼働〜
今回は昼に向けて暖かくなりすぎましたが、10℃以下の気温が続いた場合はどうなるか?
最初の30分に部屋を暖めるために22%使用。その後は0.43%/分使うと仮定します。
結果は210分。
正直、そんなに長くはないですね。
夏のエアコンは7時間弱使えたので、ざっくり半分の時間の稼働となります。
電気代を節約するヒント
冷房では「つけっぱなしが一番お得」と言いますが、暖房もそれが言えそうです。
最初温めるまでは30%くらい使いますが、その後は維持するのにそれほど電気を使わないので、結果安くなりそう。
出かける前は消したほうがいいと思いますが、在宅の間はこまめにオンオフしないほうがいいかと思います。
まとめ
エアコンの暖房は、冷房に比べるとかなり電力を消費することがわかりました。
災害時は、貴重な電力をエアコンに使うのは得策じゃなさそうで、冷蔵庫に回したほうがいいでしょう。
石油のファンヒーターがあればベストですが、なければこたつや電気毛布なので凌ぐのが得策です。
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