災害時やキャンプで便利なポータブル電源。
価格は3万円台から30万円超まで、サイズや重さも色々あり、
「どれを選んだらいいんだろう?」
「自分に合った機種はどれなんだろう?」
そう悩みませんか?
ポータブル電源専門サイトを運営、実際にキャンピングカーやキャンプでポータブル電源を使用している筆者が、
・ポータブル電源の選び方
・おすすめ機種(容量別)
を徹底解説。
・ポータブル電源の選び方/見るべきポイント
・ポータブル電源のおすすめ機種(容量/価格別)
決して安く無いポータブル電源。
「必要以上のスペックの機種を買って多額の出費になった」
「使用機器に対してスペックが低い機種を買って、結局買い直すことになった」
このようなことにならないように、この記事で知識をつけて後悔ない買い物をしてください!
質問等あれば、お問い合わせフォームで受け付けています。
それでは、ポータブル電源の選び方の解説から始めていきましょう。
まずはポータブル電源のメリット/デメリットを知りたいあなたはこちら
選び方①電池容量〜使える時間が違う〜
これはわかりやすい指標です。
同じように見えるポータブル電源でも、電池の容量によって使える時間/回数が変わります。
Jackery製品を例に取って見てみましょう。
例として、テレビ(60W)を使える時間をまとめています。
機種 | 電池容量 | テレビ(60W)の 稼働可能時間 |
---|---|---|
Jackery 3000 Pro | 3024Wh | 35時間 |
Jackery 2000 Plus | 2042Wh | 24時間 |
Jackery 1500 Pro | 1512Wh | 18時間 |
Jackery 1000 Plus | 1264Wh | 14時間 |
Jackery 708 | 708Wh | 10時間 |
Jackery 300 Plus | 288Wh | 4.2時間 |
同じようなポータブル電源(画像では同じように見えますがサイズは全然違います)でも、稼働時間は全然違います!
Jackery 3000 ProとJackery 300 Plusでは、”9倍”稼働時間が違うことがわかっていただけるでしょう。
ただ、電池容量が大きければいいというものではありません。
電池容量に比例して大きく重くなり、値段も上がります。
だから、目的にあった機種を選ぶことが大事です。
選び方②定格出力/最大出力〜使える家電が違う〜
「テイカクシュツリョク」?
ここで離脱してはいけません。
定格出力によって、使える家電が決まります!
いくら電池の容量があっても、出力が足りなければ、家電は動きません。
例えば、大きい定格出力が必要な家電の代表格である電子レンジは起動時の電力が1500Wほどに達します。
だから、最大出力が1500Wを超えるものを選ぶ必要があります。
機種 | 定格出力 最大出力 | 使える機器(代表例) |
---|---|---|
Jackery 3000 Pro | 3000W 6000W | 冷蔵庫、エアコン、ドライヤー |
Jackery 2000 Plus | 3000W 6000W | 冷蔵庫、エアコン、ドライヤー |
Jackery 1500 Pro | 1800W 3600W | 冷蔵庫、エアコン、ドライヤー |
Jackery 1000 Plus | 2000W 4000W | 冷蔵庫、エアコン、ドライヤー |
Jackery 708 | 500W 1000W | スマホ(20W) テレビ(60W) |
Jackery 300 Plus | 300W 600W | スマホ(20W) テレビ(60W) |
大抵の場合は電池容量に見合った定格出力を備えています。
ただ、確実ではないので、使用する機器を確認し、それに見合った機種を選びましょう。
選び方③サイズ〜電池容量に比例して大きくなる〜
写真で見ると分かりにくいサイズ感ですが、数字で比べると分かりやすいです。
例えばJackery 3000 ProとJackery 300 Plusを比べると、スリーサイズは半分以下!
つまり、Jackery 3000 Proの中に、Jackery 300 Plusが8個入る計算になります(2の3乗)
機種 | サイズ(mm) |
---|---|
Jackery 3000 Pro | 473 x 359 x 373 |
Jackery 2000 Plus | 473 x 359 x 373 |
Jackery 1500 Pro | 384 x 269 x 307.5 |
Jackery 1000 Plus | 356 x 260 x 283 |
Jackery 708 | 299.7 x 191.5 x 190.5 |
Jackery 300 Plus | 230 x 155 x 167 |
選び方④重量〜電池容量に比例して重くなる〜
大きさも違えば重量も違う!
電池が重いので、大容量になれば重量もその分増えます。
機種 | 重量 |
---|---|
Jackery 3000 Pro | 29kg |
Jackery 2000 Plus | 27.9kg |
Jackery 1500 Pro | 17kg |
Jackery 1000 Plus | 14.5kg |
Jackery 708 | 6.8kg |
Jackery 300 Plus | 3.75kg |
⑤で詳しく説明しますが、最新のPlusシリーズに使われているリン酸鉄リチウムイオン電池は、三元系リチウムイオン電池より重くなります。
例えば同じ2000WhクラスのJackery 2000 PlusとJackery 2000 ProですがJackery 2000 Plusの方が1.5倍の重さになります。
Jackery 2000 Plus (リン酸鉄リチウム) | Jackery 2000 Pro (三元系リチウム) | |
---|---|---|
容量 | 2042Wh | 2160Wh |
重量 | 27.9kg | 19.5kg |
選び方⑤電池の形式〜リン酸鉄か三元系か〜
これも大事なポイントです!
同じリチウムイオン電池でもリン酸鉄と三元系で特徴が違います!
おすすめはリン酸鉄リチウムイオン電池の製品です!
○:寿命が長い
安全性が高い(過充電や過放電しにくい)
自己放電率が低い(長期保管で電力を失うペースが遅い)
×:重量が重い
三元系の機種より高価
同じ1000Whクラスの機種で比べてみましょう。
Jackery 1000 Plus (リン酸鉄リチウム) | Jackery 1000 Pro (三元系リチウム) | |
---|---|---|
容量 | 1264Wh | 1002Wh |
重量 | 14.5kg | 11.5kg |
寿命 | 4,000サイクル | 1,000サイクル |
価格 | 168,000円 | 149,800円 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
重量が30%くらい違うので、体感できるレベルで重いと感じるでしょう。
また、寿命はリン酸鉄が大きく伸び、毎日使っても10年間使えます。
安い買い物ではないポータブル電源ですから、これは重要なポイントだと言えます。
選び方⑥メーカー〜おすすめメーカーを解説〜
Amazonや楽天を見ると、本当に多くのメーカーからポータブル電源が販売されています。
スペックと値段だけで選ぶと無名メーカーの商品を選んでしまいがちですがちょっと待ってください。
参入が簡単だということは、撤退も簡単だということ!
例えば、2020年に日本で発売開始となったsuaokiというメーカーは撤退し公式サイトは閲覧できなくなっています。
「2年保証」などと保証があっても、撤退されてはどうしようもありません。(suaokiの保証制度は知りませんが)
新興メーカーでもしっかりしているところがあるかもしれませんが、おすすめはしっかりしている大手メーカー!
以下4社はポータブル電源を広く展開しているので、安心していいでしょう。
・Jackery(JVC)
・EcoFlow
・BLUETTI
・Anker
ポータブル電源のおすすめメーカー
Jackery
アメリカに本拠地を置くメーカー。2014年に発売を開始したベンチャー企業。
100Wh〜3,000Whまで幅広い機種を展開し、高いデザイン性と安全性が特徴です。
EcoFlow
2017年に中国で設立されたベンチャー企業。2022年に販売トップに立った模様。
ラインナップは幅広く、200Whクラスから最新のDELTA Pro Ultraでは業界最大の6,000Whを達成。
BLUETTI
2013年に中国・深圳で誕生したPOWEROAKのポータブル電源ブランド。
こちらも200Whクラスから4,000Whクラスまで幅広いラインナップを持ち、全機種でリン酸鉄リチウム電池を採用しているのが特徴です。
Anker
一般的には一番有名であろう、中国のハードウエアブランド。
ポータブル電源のラインナップも豊富で、日本でも広く展開しているためアフターも安心です。
選び方⑦セールを狙う〜大型セールで○万円得する〜
ポータブル電源って高いですよね?
でも、セールを活用すれば、10万円以上安くなることもあります!
値引きが大きくて、セール頻度が多いのはBLUETTI。
JackeryやEcoFlowも少なくとも月に一度はセールをやっています。
セール情報については、当サイトでまとめているので、購入する前に必ずチェック!
ひと手間をかけるだけで、数万円単位で得ができます。
ポータブル電源おすすめランキング(容量別)
ここからは、容量別/価格別のポータブルおすすめランキングを解説していきます。
選ぶポイントはいくつかありましたが、大まかに言えば容量と価格で選んでいきます。
出力やサイズ、重量は、容量に比例していますので。
選定のポイントは、スペック/汎用性/耐久性/価格の4点。
この中で総合力が高い機種を上位にしています。
3000Wh以上クラス(40万円以上)
🥇:EcoFlow DELTA Pro
🥈:BLUETTI EP500
🥉:Jackery 3000 Pro
3000Whクラスが設定されているのはJackery、EcoFlow、BLUETTIの3社。
一番のおすすめはEcoFlow DELTA Pro。
BLUETTIより短い充電時間(容量の差を勘案しても)と、より細かな拡張性。
リン酸鉄リチウム搭載で安心です。
一番おすすめでないのは、Jackery 3000 Pro。
電池素材は旧式の三元系リチウムである上、大容量クラスの常識である拡張性もありません。
Jackeryで選ぶならJackery 2000 Plusを選び、自分の必要な容量に拡張して使うことをおすすめします。
項目 | DELTA Pro 3 | Jackery 3000 Pro | DELTA Pro | BLUETTI EP500 |
---|---|---|---|---|
定格容量 | 4,000Wh | 3,024Wh | 3,600Wh | 5,100Wh |
容量拡張 | あり | 拡張不可 | 最大21,600Wh | 最大10,200Wh |
出力 | 3600W | 3000W | 3000W | 2000W |
瞬間最大出力 | 不明 | 6000W | 6000W | 4800W |
電池素材 | リン酸鉄リチウム | 三元系リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム |
充電時間 | 不明 | 2.8時間 | 3.1時間 | 9.5時間 |
サイズ(奥行/幅/高さ)mm | 不明 | 473×359×373 | 635 x 285 x 416 | 500 x 300 x 760 |
重量 | 不明 | 29kg | 45kg | 76kg |
充電サイクル (容量80%) | 4,000回 | 2,000回 | 3,500回 | 3,500回 |
保証期間 | 5年 | 5年 | 5年 | 5年 |
価格(税込) | 不明 | 419,000円 | 440,000円 | 598,000円 |
製品の詳細 | EcoFlow公式 | Jackery公式 | EcoFlow公式 | BLUETTI公式 |
最安値の確認 | 最安値をみる | 最安値をみる | 最安値をみる | 最安値をみる |
2000Whクラス
🥇:Jackery 2000 Plus
🥈:BLUETTI AC200 Max
🥉:EcoFlow DELTA 2 Max
2023年現在、大容量のポータブル電源でコストと価格がバランスするのがこのクラス。
20万円超と単価が高いこともあり、各社、力を入れているクラスになります。
このクラスで一番のおすすめは、Jackery 2000 Plus。
定格容量は競合製品とイーブンですが、魅力は高出力。
家でも、複数の家電を使っていてブレーカーが落ちたことありません?
ポータブル電源でも同じです。
3000Wあれば、エアコンと冷蔵庫など、複数の家電が使えます。
Jackery 2000 Plusは容量拡張もでき、最大12,000Wh。家庭用蓄電池に近い性能です。
フルに容量拡張すると値段もそれなりにかかりますが、用途に応じて柔軟に運用できるのは魅力です。
次点はBLUETTI AC200 MAX。
魅力はなんといっても価格。
定価は20万円を切っておりすでに安いですが、セールが頻繁にあり15万円ほどで買えることもあります。
リン酸鉄リチウムイオン搭載機種、2000Whが15万円で買えるのはかなりお得度が高いです。
後継機?のAC200Lよりも、こちらの方が性能が上回っている部分もありおすすめです。
項目 | BLUETTI Elite 200 V2 | Jackery 2000 New | Jackery 2000 Plus | DELTA 2 Max | BLUETTI AC200L | BLUETTI AC200MAX | Anker 767 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定格容量 | 2073.6Wh | 2,042Wh | 2,042.8Wh | 2,048Wh | 2,048Wh | 2,048Wh | 2,048Wh |
容量拡張 | 拡張不可 | 拡張不可 | 最大12,000Wh | 最大6,144Wh | 最大8,192Wh | 最大8,192Wh | 最大4,096Wh |
出力 | 2200W | 2200W | 3000W | 2000W | 2000W | 2200W | 2000W |
瞬間最大出力 | 3300W | 4400W | 6000W | 2400W | 3000W | 4800W | 不明 |
電池素材 | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム |
充電時間 | 88分 | 120分 | 120分 | 84分(0-80%) | 90分 | 150分 | 120分 |
サイズ(奥行/幅/高さ)mm | 350 x 250 x 323.6 | 335 x 264 x 292 | 473×359×373 | 497 x 242 x 305 | 420/280/366 | 440/296/387.5 | 525/395/250 |
重量 | 24.2kg | 17.9kg | 27.9kg | 23.5kg | 28.3kg | 28.1kg | 30.5kg |
充電サイクル (容量80%) | 6,000回 | 4,000回 | 3,000回 | 3,000回 | 3,000回 | 3,500回 | 3,000回 |
保証期間 | 60ヶ月 | 60ヶ月 | 60ヶ月 | 60ヶ月 | 60ヶ月 | 48ヶ月 | 60ヶ月 |
価格(税込) | 249,800円 | 239,800円 | 285,000円 | 254,100円 | 259,800円 | 239,800円 | 299,900円 |
製品の詳細 | 公式サイトをみてみる | 公式サイトをみてみる | 公式サイトをみてみる | 公式サイトをみてみる | 公式サイトをみてみる | 公式サイトをみてみる | 公式サイトをみてみる |
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1500Whクラス
🥇:EcoFlow DELTA Max 1600
🥈:Jackery 1500 Pro
従来は各社の最大容量モデルとして力が入っていたこのクラス。
現在の大容量の主流は2000Whクラスに移り、商品が手薄になってきた感はあります。
1500Whに近いモデルを出しているのはJackeryとEcoFlow。
どちらも、三元系リチウムイオン電池を採用している、古い形式となります。
二つの中で選ぶならDELTA Max 1600。
保証期間と充電サイクルは短くなりますが、拡張可能であることとセールの際は40%引き近くになります!
10万円ちょっとで1600Whが買えるのは悪くない話ですので、割り切って買ってみるのはおすすめです。
1000Whクラス
🥇:EcoFlow DELTA 2
🥈:Jackery 2000 Plus
🥉:BLUETTI AC180
セールの時には10万円超になる売れ筋のこのクラスは、各社かなり力を入れています。
1500Wの出力を持つモデルであれば、エアコンや冷蔵庫が動かせます。
容量を拡張できる機種も多いので、用途によって柔軟に対応できるのも嬉しいですね!
上位にあげた機種は、全てリン酸鉄リチウムイオン電池搭載で長寿命。
3位までは容量が拡張できるモデルになります。
正直差はあまり無いので、どれを選んでも後悔しないでしょう。
一番のおすすめは、EcoFlow DELTA 2。
価格はいちばん手軽。軽量なので持ち運びも楽々。
アウトドアで重宝することは間違いありません。
二番目はJackery 1000 Plus。
魅力はなんといっても汎用性。
容量は上位3機種全て増やせますが、違いは出力。
Jackery 1000 Plusは、出力2000W(最大4000W)で、2000Whクラスのモデルに近いのです。
エアコンと冷蔵庫どちらも、など複数の高出力家電を同時使用できます。
用途がググッと広がる汎用性は、大きな魅力です。
項目 | Jackery 1000 New | Jackery 1000 Plus | EcoFlow DELTA 3 Plus | EcoFlow DELTA 2 | BLUETTI AC180 | Anker 555 | Anker 757 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定格容量 | 1,070Wh | 1,264Wh | 1,024Wh | 1,024Wh | 1,152Wh | 1,024Wh | 1,229Wh |
容量拡張 | 不可 | 最大5,056Wh | 最大 5,120Wh | 最大3,040Wh | 最大4,224Wh | 不可 | 不可 |
出力 | 1500W | 2000W | 1500W | 1500W | 1800W | 1000W | 1,500W |
瞬間最大出力 | 3000W | 4000W | 1900W | 1900W | 2700W | 1500W | 2,400W |
電池素材 | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム |
充電時間 | 1.7時間 | 1.7時間 | 56分 | 80分 | 1.3時間 | 12時間? | 1.5時間 |
サイズ(幅/奥行/高さ)mm | 327/224/247 | 356/260/283 | 398/200/284 | 400/211/281 | 340/247/317 | 350/295/188 | 468/288/237 |
重量 | 10.8kg | 14.5kg | 12.5kg | 12kg | 16kg | 13.1kg | 19.9kg |
充電サイクル (容量80%) | 4000回 | 4000回 | 4000回 | 3000回 | 3500回 | 3000回 | 3000回 |
保証期間 | 3年+2年 | 3年+2年 | 5年 | 5年 | 5年 | 5年 | 5年 |
価格(税込) | 138,000円 | 168,000円 | 149,600円 | 143,000円 | 148,000円 | 149,900円 | 169,900円 |
公式サイト | Jackery公式 | Jackery公式 | EcoFlow公式 | EcoFlow公式 | BLUETTI公式 | Anker公式 | Anker公式 |
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700Whクラス
🥇:BLUETTI AC70
🥈:EcoFlow RIVER 2 Pro
🥉:Jackery 600 Plus
このクラスは重さが最大でも10kg。
気軽に持ち出せるレベルで、かつ余裕の容量が嬉しい、そんな機種が集まっています。
一番のおすすめは、最新機種のBLUETTI AC70。
1000Wという出力は頭ひとつ抜けています。
これはエアコンや冷蔵庫も動かせるレベルで、実際に動かすかどうかはともかく、余裕があることはいいことです。
また、別売りの拡張バッテリーを買えば容量が増やせますので、本当にエアコンを動かしたくなっても大丈夫です。
二番手はEcoFlow RIVER 2 Pro。
価格はいちばん高く、値引きも少なめ、拡張性がないのが欠点。
リン酸鉄リチウム搭載はBLUETTIと同じですが、RIVER 2 Proは充電時間が70分と段違いで短い!
お出かけ前の朝に充電忘れに気づいても、満充電で出発できます。
三番手は2024年4月発売の最新製品、Jackery 600 Plus。
RIVER 2 Proと同じく価格はいちばん高い88,000円で、容量は最小です。
メリットは運びやすさ!
大きな持ち手とリン酸鉄リチウム搭載機種の中では最軽量のため、アウトドアにピッタリですよ。
項目 | Jackery 600 Plus | BLUETTI AC70 | Jackery 708 | RIVER 2 Pro | BLUETTI EB70S |
---|---|---|---|---|---|
定格容量 | 632.3Wh | 768Wh | 708Wh | 768Wh | 716Wh |
容量拡張 | 拡張不可 | 最大2,816Wh | 拡張不可 | 拡張不可 | 拡張不可 |
出力 | 800W | 1000W | 500W | 800W | 800W |
瞬間最大出力 | 1600W | 2000W | 1000W | 1600W | 1400W |
電池素材 | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | 三元系リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム |
充電時間 | 最速1時間 | 1.5時間 | 5時間 | 70分 | 3.75時間 |
サイズ(幅/奥行き/高さ)mm | 300 x 219 x 197 | 310 x 210 x 256 | 300 x 192 x 191 | 269 x 259 x 226 | 320 x w216 x 220 |
重量 | 7.3kg | 10.2kg | 6.8kg | 7.8kg | 9.7kg |
充電サイクル (容量80%) | 4,000回 | 3,000回 | 500回 | 3,000回 | 2,500回 |
保証期間 | 5年 | 5年 | 2年 | 5年 | 2年 |
価格(税込) | 88,000円 | 84,800円 | 84,500円 | 88,000円 | 69,800円 |
製品の詳細 | Jackery公式 | BLUETTI公式 | Jackery公式 | EcoFlow公式 | BLUETTI公式 |
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500Whクラス
🥇:EcoFlow RIVER 2 Max
🥈:BLUETTI EB55
🥉:Anker 535
5万円前後と比較的安価な、でもアウトドアには十分なのがこの500Whクラス。
主要4社とも機種を取り揃えています。
一番のおすすめはRIVER 2 Max。
比較して一目瞭然なのが充電時間の短さ。
他の機種が3時間以上かかるのに対して、RIVER 2 Maxはたったの1時間。
頻繁に使えば使うほど、大きなストレスの差になって返ってきます。
また、リン酸鉄リチウムイオン搭載モデルの中で最軽量で、気軽に持ち出すことができます。
次点はBLUETTI EB55。
3位としたAnker 535に比べ、安価でかつ出力が高い部分がより優位となります。
項目 | Jackery 400 | RIVER 2 Max | BLUETTI EB55 | Anker 535 |
---|---|---|---|---|
定格容量 | 400Wh | 512Wh | 537Wh | 512Wh |
容量拡張 | 拡張不可 | 拡張不可 | 拡張不可 | 拡張不可 |
出力 | 200W | 500W | 700W | 500W |
瞬間最大出力 | 400W | 1000W | 1400W | 750W |
電池素材 | 三元系リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム |
充電時間 | 7.5時間 | 60分 | 3.2時間 | 3.4時間 |
サイズ(奥行/幅/高さ)mm | 230 x 153 x 167 | 269 x 259 x 196 | 278 x 200 x 198 | 292 x 251 x 188 |
重量 | 4.1kg | 6.1kg | 7.5kg | 7.6kg |
充電サイクル (容量80%) | 500回 | 3,000回 | 2,500回 | 3,000回 |
保証期間 | 2年 | 5年 | 2年 | 5年 |
価格(税込) | 49,300円 | 64,900円 | 59,800円 | 64,900円 |
製品の詳細 | Jackery公式 | EcoFlow公式 | BLUETTI公式 | Anker公式 |
最安値の確認 | 最安値をみる | 最安値をみる | 最安値をみる |
300Whクラス
🥇:Jackery 240 New
🥈:EcoFlow RIVER 2
🥉:BLUETTI AC2A
ポータブル電源のエントリーとして激戦なのがこのクラス。
ここで初心者に対して売り込みをかけて、より大きなクラスへ誘導する、大きな役割を持っています。
どの機種も甲乙つけ難いですが、一番のおすすめはJackery 240 New。
価格は32,800円で同一スペックのRIVER 2より3,000円高いですが、セールは期待できそう。
出力は300Wと十分で、充電時間も最短の1時間。
JackeryはJackery 300 Plusに比べて、かなり戦略的に攻めてきました。
次点はEcoFlowのRIVER 2。
コンパクト、軽量で必要な機能が詰め込まれて優等生的な出来です。
スペックはJackery 240 Newとほぼ同じなので、デザイン等好みで選んでいいでしょう。
価格も定価が30,000円を切っているので、お手軽ですね。
3位はBLUETTI AC2A。
他機種と比べると同じ価格でスペックは見劣りしますが、価格はセールで19,800円。
スマホやPCの充電であれば204Whでも事足りるケースも多く、価格で割り切れば選択肢になるでしょう。
項目 | Jackery 240 New | Jackery 300 Plus | RIVER 3 Plus | RIVER 3 (230) | RIVER 2 | BLUETTI EB3A | BLUETTI AC2A | Anker 522 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
定格容量 | 256Wh | 288Wh | 286Wh | 230Wh | 256Wh | 268Wh | 204Wh | 320Wh |
容量拡張 | 拡張不可 | 拡張不可 | 拡張可能 | 拡張不可 | 拡張不可 | 拡張不可 | 拡張不可 | 拡張不可 |
出力 | 300W | 300W | 600W | 300W | 300W | 600W | 300W | 300W |
瞬間最大出力 | 600W | 600W | 1200W | 600W | 600W | 1200W | 600W | 450W |
電池素材 | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム | リン酸鉄リチウム |
充電時間 | 60分 | 120分 | 60分 | 60分 | 60分 | 60分 | 100分 | 3時間 |
サイズ(奥行/幅/高さ)mm | 231 x 153 x 168 | 230 x 155 x 167 | 234 x 232 x 146 | 255 x 212 x 113 | 245 x 215 x 145 | 255 x 180 x 183 | 250 x 150 x 180 | 216 x 211 x 144 |
重量 | 3.6kg | 3.75kg | 4.7kg | 3.5kg | 3.5kg | 4.6kg | 3.6kg | 3.9g |
充電サイクル (容量80%) | 4,000回 | 3,000回 | 3,000回 | 3,000回 | 3,000回 | 2,500回 | 3,000回 | 3,000回 |
保証期間 | 5年 | 5年 | 5年 | 5年 | 5年 | 2年 | 5年 | 2年 |
価格(税込) | 32,800円 | 39,800円 | 39,800円 | 30,900円 | 29,900円 | 29,800円 | 29,800円 | 39,990円 |
製品の詳細 | Jackery公式 | Jackery公式 | EcoFlow公式 | EcoFlow公式 | EcoFlow公式 | BLUETTI公式 | BLUETTI公式 | Anker公式 |
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初めての一台としておすすめのBLUETTI AC70!〜汎用性とコスパに優れる
容量別のランキングは見たけれど、どのように使うかイメージが湧かない。
防災対策に必要なのはわかったけど、大容量がいいか小容量がいいか迷う。
迷っているあなたにおすすめなのが、BLUETTI AC70。
おすすめポイントを三つ紹介します。
BLUETTI AC70のおすすめポイント
・1000Wの高出力で多くの家電が動く
・容量768Whで必要十分!拡張も可能
・リン酸鉄リチウム電池+5年保証で長く使える
\1000Wの高出力+後から足せる容量/
公式サイトの価格は要チェック
1000Wの高出力で多くの家電が動く
ポータブル電源で使える家電を決めるのが、「出力」。
これが大きければ大きいほど、ドライヤー、ホットプレートなど多くの電力を使う家電が使えます。
1000W(瞬間最大2000W)あると、ドライヤーだけでなくエアコンも使えるレベル。
エアコンを実際に使う人は多くないと思いますが、複数の家電を同時に使うことを考えると、大きくて困ることはありません。
同価格帯の他機種だと500-800Wですので、圧倒的な高出力がおすすめです。
容量768Whで必要十分!拡張も可能
ポータブル電源を使うときに一番迷うのが容量。
基本的に、この容量に比例して価格が上がります。
もちろん安いのがいいけど、電池の容量があまりにも少ないと使いづらいですよね?
700Whあるとテレビ(60W)が10時間、スマートフォン(18W)が40回充電できます。
もちろんもっと大きいと安心ですが、重量も上がりますし、ちょうどいいバランスと言えます。
また、後から「エアコンなどの大電力/長時間使う家電を使いたい」「家庭用のバックアップ電源にしたい」と思っても大丈夫!
外部バッテリーを追加購入することで最大2,816Whまで拡張できますので、後になって買い換える心配はありません。
とりあえずAC70を買っておけば大丈夫です。
リン酸鉄リチウム電池+5年保証で長く安心して使える
せっかく買ったポータブル電源、壊れてしまって高額の修理代がかかると困りますよね?
また、保証が終わっても、なるべく容量を保ちながら長く使いたいのは誰しも同じでしょう。
BLUETTI AC70は業界最長クラスの5年保証。
万が一の故障でも安心できます。
また、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているから高寿命。
旧式の三元系リチウムイオン電池だと500サイクル程度の寿命ですが、6倍の3000サイクル以上使えます。
1日1回充電しても、10年近く使える計算です。これも業界最長級です。
AC70をもっと知りたいあなたへ
以下リンクでAC70の紹介をしています。
同価格帯/同容量帯の他機種と比較しているので、あなたに合う機種を選んでください。
まとめ
ポータブル電源の選び方と、おすすめ機種をランキング形式でお伝えしました。
ポイントを整理すると、以下のようになります。
・用途にあった容量(たくさん電気を使うかどうか)
・出力によって使える家電が異なる
・サイズと重量は容量に比例
・電池の形式はリン酸鉄リチウムイオンがおすすめ
・メーカーは安心の大手から選ぼう
・セールを活用しないと損
何度も買い直せるものではない高価なポータブル電源。
この記事を何度も読んで、後悔しない選択をしてください!
コメント
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[…] ポータブル電源の選び方を知りたいあなたは、まずこちら。 […]
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